1970〜80年代、2ストローク500ccの世界グランプリを走った男達を、毎月1人ずつたどる読み物です。

ロケット・ロンとは何者だったのか|ハスラム特集まとめ

ロン・ハスラム

今月のまとめ+翌月ライダー予告
ロン・ハスラム特集を終えて〜 今月の振り返りと、来月への扉 〜

今月を振り返って

6月の「2スト500cc〜狂気のマシンに命を賭けた男達〜」は、イングランドの炭鉱の町から世界グランプリへ駆け上がった男、ロン・ハスラムを特集してきた。
第1週では、15歳で年齢を偽ってまでグリッドに立った少年が「ロケット・ロン」と呼ばれるまでの半生を追った。兄二人をレース事故で失いながら、それでも走り続けた男。「命を賭けた男達」というこのシリーズのタイトルを、ここまで文字通りに生きた男jは他にない。
第2週では、1983年シーズンの光と影を見た。スペンサーとロバーツの伝説の死闘の裏で、シルバーストーンではノーマン・ブラウンとペーター・フーバーが命を落としていた。チャンピオンの物語だけがグランプリの歴史ではない——あの時代の「命懸け」の意味を、正面から見つめた回だった。
第3週では、パドックの舞台裏に踏み込んだ。フロントフォークすら持たない前衛マシン「エルフ」のテストライダーを務め、後に「世界最高の開発ライダー」と評されたハスラム。フォークのないバイクで世界速度記録まで打ち立てた男の適応力は、もはや異能と呼ぶべきものだった。

ロン・ハスラムとは何者だったのか

あらためて問えば、ロン・ハスラムは「時代の証人」だったと思う。
2ストローク500ccという凶暴だったエンジンの時代。テクノロジーが人間に追いつく前の、剥き出しの速さが支配していた時代。死が現代よりも近くに存在していたレースの世界。そんな時代を生き、戦い、生還した男。
「チャンピオンになれなかった」と言う人もいるかもしれない。しかしグランプリの歴史は、タイトルホルダーだけで作られたわけではない。ロケット・ロンがサーキットに残した轍は、チャンピオンとは別の意味で、あの時代の地図に深く刻まれている。

来月の主役は誰だ?〜 7つのヒント 〜

7月の「2スト500cc」に登場するのは、また別の伝説。ヒントを出すので、当ててみてください。
ヒント① 国籍
ユニオンジャックを背負って走った男。ロン・ハスラムと同じ島の出身だ。
ヒント② 時代
1970年代後半〜1980年代初頭にかけて最も輝いた。
ヒント③ マシン
ヤマハとスズキ、どちらも駆った経験を持つ。
ヒント④ 性格
コース外でも「主役」だった。パドックで退屈している姿を、誰も見たことがない。
ヒント⑤ 記録
最高峰クラスのグランプリで、世界王者のタイトルを手にしている。
ヒント⑥ キャラクター
そのド派手なキャラクターとスタイルで、オートバイレースを「大衆文化」に引き上げた功績者と語られることがある。
ヒント⑦ あるもの
彼のトレードマークと言えば、あのゼッケンを連想する人も多い——レース以外の場所でも。

わかりましたか?
答えは7月の第1週に。来月もお楽しみに。

🏍️「2スト500cc〜狂気のマシンに命を賭けた男達〜」
毎週金曜 22:00 更新

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